昔の自分が恥ずかしいのは成長した証だ!
2017/09/26
あなたは、昔の日記を読んだり、昔の写真を見たり、昔の自分を思い出したりしたときに、「うわーー!!」となってしまいませんか?
何を隠そう、私自身もそういったことはしょっちゅうなので、気持ちはよく分かります。
お風呂に入っているときなんか、うわー!!と叫んでいるのが家族に聞こえていたりして、それでまた恥ずかしい思いをしたり…。
しかし、そうやって昔の自分を恥ずかしいと思うことは、むしろ良いことなのだと思っています。
なぜ、昔の自分を恥ずかしいと思うことは良いことなのでしょうか?それについてお話します。
目次
昔の自分を恥ずかしいと思えるのは成長したということ
少し考えたら分かることですが、過去の自分を恥ずかしいと思えるということは、現在の自分から見て、過去の自分がまだまだ未熟だったという証です。
過去の写真を見て、「ダサい服装だなあ」と思えるということは、服装のセンスが以前よりも磨かれているということです。
昔の日記を読んで、「幼稚だなあ」と思えるということは、経験値が以前よりも上がっているということです。
つまり、過去の自分より成長したという証拠なのです。ですので、昔の自分を恥ずかしいと思って陰鬱な気分になる必要はありません。
逆に、「昔の私はもっとイケてた」「昔の俺って最高だったな!」と思えることの方が、実はヤバいのです。
そういった人は、昔から何も成長していないどころか、むしろ退化していると言えます。そっちの方が、ずっと恥ずかしいことではありませんか?
私はそんな人を見かけたら、可哀想な人だなと思ってしまいます。もし、あなたの周りにも、昔語りばかりしていて、うっとりしている人がいれば、少しあわれんだ感じで微笑んであげましょう。
昔の自分を恥ずかしいと思えることは、とても素敵なことなのです。
過去の失敗が恥ずかしくても大丈夫
過去の失敗を思い出して、「恥ずかしい!」と感じてしまう人もいると思います。だけど、なんの心配もいりません。
100年も経てば、大抵のことはどうでもよくなります。
それに、失敗を重ねたからこそ、今のあなたがそこにいます。恥ずかしい思いをいっぱいして、傷ついて、悲しくて、悔しくて。
そんな思いを沢山してきたからこそ、同じように失敗した人を見ても、気持ちがわかるし、応援できるし、励ますことができます。
痛みを知っている人は、他人にも優しくすることができます。
それもこれも、今まであなたが色んなことに挑戦して、失敗して、恥ずかしい思いをしてきたからこそ、手に入れることができたものです。
そもそも、成長するためには失敗を繰り返す必要があります。「失敗」とは、「この方法ではダメなんだということを知ること」です。
失敗そのものが恥ずかしいわけではありません。失敗をただ恥ずかしいと思うだけか、次に活かそうとするかは、結局は本人次第です。
私は中学生の頃、全校生徒を前にした発表会で、話す内容を忘れてしまい、体育館がシーーンとなってしまったことがありました。
このときはあまりの恥ずかしさに、顔が真っ赤になってオドオドしていたのを今でもよく覚えています。
しかし、その経験のおかげで、「発表の準備は前もって入念にやらないとダメだ!」と気付けました。
大学時代の研究発表では、何度も担当を任され、数百人という大勢の前でプレゼンを行いましたが、どれも成功を収めることができました。
教授たちから「君の発表は分かりやすい」と褒められたり、後輩たちから「面白かったです」「勉強になりました」と言われたりすることも多かったです。
このように、恥ずかしかった経験をバネに、次に活かすことは誰にでもできます。恥ずかしさは記憶に深く刻まれるので、行動力を高めたければ、むしろ進んで恥ずかしい思いをした方がいいくらいです。
あなたもこれから先、色んなことに挑戦して、一つ一つ壁を乗り越えていきませんか?
過去の自分を否定してはいけない
中には、あまりの恥ずかしさに、「過去の記憶を消し去りたい!」と思っている方もいるかもしれません。
しかし、過去の自分を否定するのはよくありません。なぜなら、過去の自分を否定することは、今の自分を否定することになってしまうからです。
昔の自分がいたからこそ、今の自分がいます。昔の自分が一生懸命がんばったからこそ、今の自分が輝いています。
ですので、どんなに恥ずかしくて抹消したい過去があったとしても、決してそれを否定しないで下さい。過去を否定すればするほど、あなたはそれにとらわれ、いつまでもあなたを苦しめます。
過去を否定して消そうとすることと、過去を受け入れることは大きく違います。
過去は過去として受け入れ、「昔はあんなこともあったな笑」と、振り返って笑えるくらいでちょうどいいのです。
そもそも、みんな他人のことはあんまり気にしていない
ここであなたに衝撃の事実をお伝えしましょう。それは、「人は誰もが自分自身を一番に考えて生きている」ということです。
他人が誰と結婚しようが、他人がどこに就職しようが、世界中でどれほど不幸な事件が起きていようが、身近にどれだけ幸せなことが起こっていようが、大抵の人にとっては取るに足らないことです。
知り合いが好きな人に告白して振られても、知り合いが発表会で恥ずかしい思いをしても、彼らにとってはハッキリいってどうでもいいことなのです。中には親身になって慰めてくれる人もいるかもしれませんが、多くの人はせいぜい「ドンマイ」くらいに思うだけです。
それよりも、彼らにとっては「今夜の晩ご飯のおかず何にしようかなあ」といったことの方が重大です。あなたが「恥ずかしい」と思いつめていることなんて、他人からしたらその程度のことです。みんな、自分のことを第一に考えて生きています。
もしかするとあなたは、自分の過去を知っている人たちが、「今も私を笑い者にしているかも…」「うわさ話をコソコソしているかも…」と不安になっているかもしれません。
しかし、そんな人が仮にいたとしても、たかだか数人程度です。世の中には一体どれだけの人がいるかご存じでしょうか?日本だけでも約1億3000万人です。世間体なんて気にしても仕方がないです。
どうしても今いる場所の居心地が悪ければ、住む場所を変えればいいだけです。他人にどう思われているかを気にしすぎて、あなたが窮屈な思いをしたり、息苦しくなったりする必要は全然ありません。
それどころか、成長したあなたの姿を見れば、過去の知り合いたちはきっと、驚いて後ずさりすると思いますよ。
成功者の昔を知れば勇気をもらえる
今、世に出ている売れっ子のスターたちにも、恥ずかしい過去が沢山ありました。彼らの凄いところは、過去はただの通過点に過ぎないと言った面持ちで、どんどん先へと進み続けていることです。
私は、好きなアーティストや作家ができると、その人たちの過去の作品を調べたくなります。その人たちが世に出してきたものをしゃぶり尽くしたくなるのです。
そのときにほぼ共通していることは、過去の作品から現在の作品にかけて、進化し続けているということです。
今は大人気の漫画家でも、過去に出した作品を読んでみると、絵が下手だったり、話があまり面白くなかったりすることがよくあります。どこか未完成な感じがしたり、ぎこちない感じがするのです。しかし、実は彼ら自身がそのことを誰よりも理解しています。
あのアニメーション界の巨匠と言われる宮崎駿監督ですら、「自分が過去に作った作品は見たくない」と言っています。宮﨑駿監督の作品は、過去から現在に至るまでどれも素晴らしく、私はどれも大好きで何度も見ているのですが、制作者本人からしたら過去の作品は振り返りたくないようです。
しかし、彼のそういった心理は、自分に置き換えて考えてみたら分かるような気もします。私たちが、昔の日記を読んだり、昔着ていた服を思い出したりして、「うわー!」となる心理と似ているのではないでしょうか。
常に成長している人にとっては、過去の作品や過去の出来事は全て発展途上です。
大活躍しているトップクリエイターやトップスターの彼らですら、振り返りたくない過去がある、その事実を知るだけで、どれほど勇気をもらえることでしょうか。
彼らは、過去を受け入れた上で更に高みを目指して突き進んでいるのです。「昔の自分が恥ずかしい!」などと言っている暇はありません。
自信を持って生きていこう
過去の自分が恥ずかしいと思えるあなたは、きっと今までたくさん頑張ってきたのでしょう。あなたはこれから先も、もっともっと頑張っていくと思います。
そしたらきっと、今の自分もまた、未来の自分から見たときに、「恥ずかしい!」と思ってしまうかもしれません。
しかし、それでいいのです。むしろ、それを目指して頑張っていきましょう。
将来、今の自分を思い出したときに、「うわー!!」となれるように、これからも自分を磨いていこうではありませんか。
将来のあなたは、今の自分より、きっと何倍も素敵な人になっています。自信を持って一歩ずつ歩んでいきましょう。
余談ですが、「恥ずかしい!」という気持ちで行動を起こそうとするのは、実はあまり良くないことが研究によって明かされています。そういった意味からも、「恥ずかしい!」と考え続けるのはあまり良くないわけですね。
これについて詳しく知りたい方は、「「恥ずかしい」より「誇らしい」と思う方が意志力は向上することが判明」という記事をご参照下さい。中々興味深い内容です。