本を貸される!上手な断り方はないの?
2018/05/03
あなたの周りには、本を無理矢理読ませようとしてくる面倒くさい人はいませんか?
- この本超オススメだよ!
- 貸してあげる!
- 絶対読んでね!
小説や漫画といった本だけではなく、映画や音楽(CDやアルバム)など、自分の好きなものや価値観を押し付けてくる人は、正直うっとうしいですよね。
以前の私は、本を貸してくる人に対して、上手に断ることができませんでした。せっかくの相手の好意を断ってしまうと、相手に失礼だと思っていたからです。
また、相手を悲しませやしないか?相手から嫌われてしまうのではないか?そんなことを心配していました。
目をキラキラ輝かせながら熱く語られた後に、「君にも貸してあげる!」なんて言われたら、「いや結構です…」とは言えないじゃないですか。相手の好意に背くことはできない。
満面の笑みで本を手渡してくる相手を見ながら、私はいつも仕方なく「ありがとう」と言って受け取っていました。
あるとき、手さげ袋で30冊の本を渡されたときは、さすがに ドヨーン と陰うつな気分になりました。
正直、頼んでもいないのに勝手に本を貸してくる相手にうんざりしていました。こちらが嫌がっていることにも気付かずに何度も貸してくるあの鈍感さ…。
元々私は本を読むのが遅い上に、興味のないジャンルの本など別に読みたくもありません。それに、他人がベタベタ触った本に触れることにも抵抗感があります。
嫌々読んでも頭に内容が入ってこないので、ためになりませんし、面白くもないです。その苦痛の時間は生きている時間にはカウントできません。
何より、こっちは本を貸されて嫌だったのに、相手からすると恩を着せたと思っているのがたちが悪い。
もちろん、良い人ぶってハッキリ断れなかったこちらにも原因があったので、その部分については私もしっかり反省しています。
その反省を活かして、私は色んな断り方を編み出しました。
さて、この記事では、私と同じようなつらい経験をした方のために、
といったことについて、体験談を元にまとめます。
断るのが苦手なあなたは、おそらく真面目で心の優しい方なのでしょう。あなたに責任はありません。少し勇気を出してきちんとした対応を取るだけで、あなたは必ず救われます。
一応誤解のないように言っておくと、私は決して本が嫌いなわけではなく、どちらかと言えば好きな方です。年に100冊以上は読みます。
あなたと同じように、読みたくも無い本を読まされるのが嫌なのです。
目次
貸されそうになっても絶対に断らないといけない理由とは?
そもそも、なぜ人から本を貸されそうになったときにしっかり断らないといけないのでしょうか?
それは、借りたくもない本を貸されても、結局読まずに返すことになるからです。
「読めなかった、ごめん」とどのみち謝ることになります。相手を期待させた分、最初に断ったときよりも罪は重くなります。
ですので、できれば貸される前に断った方がいいのです。
また、読み終わっていないからといってずっと返さずに手元に置いておくのも、相手に迷惑がかかります。借りてから時間が経てば経つほど、気まずい空気になります。
相手から「あの本読んだ?」という催促もやってきます。「あの本読んだ?」というのは、感想を聞いているわけではなく、「さっさと返せよゴラ」という意味です。
たとえそれが無理矢理貸された本だったとしても、借りているのはこちら側なので、返すのが遅くなった場合はどうしても自分に非があることになります。
つまり、借りたくもないものを借りてしまうと、精神的な負担が重くのしかかるだけでなく、あなた自身の人望も失ってしまうのです。
更に、以下のような感じで自己肯定感まで下がってしまいます。
- 「人から借りた本を読めなかった自分って本当にダメな人間だな…」
- 「人のものを借りたままにした自分って最低だな…」
実は、こうやって落ち込んでしまうことが一番の問題なのです。
結局、人から本を貸されても、良いことは何一つありません。自分を守るためにも、借りたくないものを借りないようにハッキリ断る必要があります。もちろん、相手のためにも。
本を貸されるときの上手な断り方
それでは、本を貸されるときの上手な断り方について、様々な状況を挙げながら紹介していきます。
1. 相手が先輩や上司の場合
相手が目上の人の場合、「断ったら嫌われて職場に居づらくなるのではないか?」といった不安がある方もいると思います。
こういった場合は、「最近 目が疲れていまして…、あまり本は読まないようにしているんです。すみません」と言えば大丈夫です。
こちらの健康を害してまで、相手は本を貸してこようとはしません。実際、本を読むのは目が疲れますから、全くの嘘では無いです。視力も低下しますしね。
他にも、「色々やることがあって読む時間がとれない」などの理由でも構いません。
相手も好意で貸そうとしてくれているわけなので、一応感謝の言葉は述べましょう。
「お気持ちはとても嬉しいです!本当に申し訳ございません!」という感じを上手く演出できればグッドです。
申し訳ないと思う必要はありませんが、申し訳ないという風に見せる必要はあります。
また、どうしても断るのが難しい場合は、「一度受け取ってから数ページ読んですぐに返す」という方法もあります(できれば貸される前に断った方がいいですが)。
その場合は、「私には難しかったです。全部読めなくてすみません。ありがとうございました」と言って返せば問題ありません。さっさと本を返してしまいましょう。
全部読めていないからといってダラダラ借りたままでいると後々面倒くさいことになります。
極論、「理由」なんて言わずに返してしまっても大丈夫です。感想を聞かれたら、「実は全部読めていないんです。ごめんなさい」と正直に謝ればOKです。「ごめん」を「ありがとう」で誤魔化さなければ、相手もちゃんと分かってくれます。
後になって困る断り方
断る理由に困ったからといって、「資格試験の勉強をしています」と言ったりするのは 危険 です。
本当にガリガリ勉強しているのであればそれでも構いませんが、ただ本を借りたくないがためについた嘘なら、後々面倒くさいことになります。
上司から、「ほー、資格の勉強をしているのか、君は真面目だな」と変に期待されても困りますし、「勉強してます」と公言しておきながら実際何も資格を取れていなかったら、「口だけの人」という印象になってしまいます。
これはこれで、非常にめんどうです。
結局、一番便利な理由が、「目の疲れ」というわけです。これなら、たとえ何もせずに家でゴロゴロしていたとしても整合性がとれます。
☆ポイント
本を貸されそうになったときに大事なのは、「一番始めに断ること」です。最初に1回でも受け入れてしまうと、次から次に貸してこられます。
そうなると、あなたの時間は相手に縛られ、まるで貸す側の奴隷のようになってしまいます。
最初の1回目を断れなかった人は、下の「本を断れずに借りてしまった場合の対処法」という項目をご覧ください。
補足
仕事に関係する本を貸してくれる場合などは、素直に受け取った方がいいです。それを断るのは仕事を放棄するのと同じことになりますので。
返すのが遅くなりそうなのであれば、必ずそのことを先方に伝えます。何も言わずに長期間借りたままだと相手に失礼ですし、こちらの信頼まで失ってしまいます。
どうしても読まないといけない本であれば、「同じ本を購入して借りたものは返す」という手もあります。こうした方が、精神的にもお互い楽です。
経験豊富な先輩や上司からすすめられた場合は、思いがけず良い本に巡り合うこともありますので、感謝の気持ちを忘れずに。
2. 相手が友人の場合
相手が友人である場合、「すすめてくるのを断って微妙な空気にしたくない」「友情を壊したくない」という人もいるでしょう。
こういったときの断り方ですが、親しい間柄である場合は、素直に「興味がない」と言った方がいいです。もしくは、「読みたくない」という意思をしっかり伝えます。
「やめとく」「いっかな」など、セリフは色々あります。
ハッキリ言うのが苦手なら、「仕事が忙しくて読めない」と言えば大丈夫です。学生さんなら、「勉強が忙しい」「部活が忙しい」「やりたいことが色々ある」など、適当に理由をでっち上げて構いません。
断るときの注意点
断るときに、中途半端な態度を示すのはやめた方がいいです。
例えば、「借りるのはなんだか悪い気がするから遠慮しとく」という風に、相手を気遣う素振りを見せてはぐらかそうとすると、「いやそんなこと気にしなくてもいいって。どうぞどうぞ~」と押し付けられます。
こう言われたら、借りざるを得なくなりますよね。借りない理由が潰されるので。
こんなしょうもないことで悩みを増やすくらいなら、本音でズバっと断った方がいいです。
「本音で話す」というのは、友人との関係を良好に築いていく上でも大事なことです。本音をぶつけて途切れてしまう関係であれば、元々その程度の関係だったということです。
そもそも、読みたくもない本を無理矢理読ませようとしてくる人が本当に友人なのか? という疑問もあります。
私も今まで、無理矢理本を貸してくる人に沢山出会ってきましたが、結局その人との関係はどれも続いていません。
元々私は人に束縛されるのが嫌いですし、面倒くさい人とはなるべく関わらないようにしているので、当然といえば当然かもしれません。
私自身も相手を束縛しないように気を付けていますので、そうした態度も伝わっているのでしょう。
ベッタリした付き合いは色んなトラブルの元ですし、ある程度はサッパリした関係の方が、結果として長続きします。
3. 相手が恋人の場合
本をすすめてくれたのが恋人の場合はどのように断れば良いでしょうか?「断ったら相手に嫌われるかも!」「傷付けてしまうかも!」と心配される方もいることでしょう。
あなたにとって相手が本当に大事な人なのであれば、素直に自分の感情を伝えた方がいいです。興味が無いなら「興味がない」、読みたくないなら「読みたくない」、面倒くさいなら「面倒くさい」と伝えます。
ハッキリ伝えれば、相手も「本は貸されるのは嫌なんだな」と気付きます。特に相手が男性の場合は、ハッキリ言わないと考えは伝わりません。
女性は遠回しの表現を理解できますが、男性は直接言われないと気付きません。女性と男性では脳の造りが違います。
女性からすれば、「言わなくても気付いてよ!」とつい思ってしまいますが、そこをなんとかこらえて自分の思いを口に出してみましょう。
備考
自分の好きな人が熱心にすすめてくれた本なら、多少無理をしてでも読んでみるのもいいでしょう。
それがきっかけになって、より相手を理解できたり、全く新しい価値観に出会えたりすることがあります。
相手が読んだ本を読むというのは、頭の中を共有するということでもあります。
一度借りてから少し読んでみて、面白くなければ「合わなかったごめん」といってすぐに返せばOKです。
断るときの注意点
「友人と会っていて忙しい」などの断り方はNGです。相手からすると、「自分の優先順位は友人よりも低いのか…」ということになってしまいます。
「あなたのことが第一」という風に受け取ってもらった方が、良好な関係が続きます。これは恋人同士の関係だけでなく、友人同士でも同じです。
友人に対して、「他の友人と遊ぶ約束があるからごめん」などと言ってしまうと、「自分はその他大勢の一人なんだな」と受け取られます。
これでは誰一人として深い関係を築くことはできません。断り方にも、良いものとそうでないものとがあります。
4. 知り合いレベルの人にすすめられた場合
意外と厄介なのが、「知り合いレベルの人」にすすめられる場合。それほど親しくないけど、一応顔と名前は知っているというパターンです。
この場合、もしあなたがこれからその人と仲良くなりたいのであれば、少し無理をしてでもその本を借りてもいいでしょう。その人との関係が深まるチャンスです。
逆に、その人とはあまり関わりたくないのであれば、絶対に断った方がいいです。断る場合は、「色々やることがあって忙しいので読めません。ごめんなさい」と言えば大丈夫です。
受け取るか断るかの判断基準は、「その本を読みたいかどうか」ではなく、「あなたがその人と仲良くなりたいかどうか」です。
危険な断り方
間違っても「他の本を読んでいます」と言うのはやめておきましょう。本好きの相手からますます興味を持たれて拘束されてしまいます。
また、同様の理由で、「最近体を動かすことにハマっています」などの理由もやめておいた方がいいです。それを聞きつけた別の人が、あなたをスポーツに誘ってくるようになります。
あなたが心の底からそれを好きなら構いませんが、本当はやってもいないことをやっていると口にするのは、あなたにとっても疲れることです。
5. 「本が好き」「本が趣味」と公言してしまった場合
もしあなたが、普段から「本好き」として振る舞っている場合はどうすれば良いでしょうか?
「私が本好きなのを知ってわざわざ気を利かせてすすめてくれているのに、それを読まないのはなんだか矛盾することになるなあ…」と思ってはいないでしょうか?
実は私も、これと似たような状況にはよく遭遇していました。私は、普段から時間があれば本を開いて勉強している人間なので、周りから「本の虫」だとよく勘違いされます。
「本が好きそうだからすすめてあげよう^^」と思われ、どしどし押し付けられるわけです。
これを未然に防止する方法については、下の「本を貸されない人になる方法」の項目で詳しく書きますが、その前にまず、防止できなかった場合について説明しておきましょう。
こういったシチュエーションの場合は、以下のように断れば大丈夫です。
- 「私は人から借りた本は読まないんです」
- 「自分で気になったのを買って読むのが好きなんですよ」
あるいは正直に、「人から借りた本は読まずに返してしまうことが多いので借りないことにしています」と言うのもありです。私はこのセリフをよく使っています。
万が一断れずに借りてしまった場合は、これまで何度も述べてきましたように、数ページ読んで「私には合いませんでした、せっかく貸してくださったのにすみません。ありがとうございました」と言ってすぐに返せば大丈夫です。
本を断れずに借りてしまった場合の対処法
本を貸されそうになったときは、一番最初に断ることが肝心だということはお伝えしましたが、それでも万が一借りてしまったときの対処法についてお話します。
借りてからまだ数日しか経っていない場合
借りてからまだ日が浅いのであれば、「数ページ読んで見たけど、難しくて全部読めなかった、ごめん」あるいは「少し読んだけど自分には合わなかった、ごめん」と言って返却すれば大丈夫です。
もし、全部読めなかったことに対してグチグチ言ってくるようなら、以後その人とはなるべく関わらないように適度な距離感を保った方がいいです。
このようなタイプの人は、自分のことしか考えておらず、あなたの都合やあなたの時間を大事に思ってくれることはありません。
親密になったとしても、あなたの人生はつらくなる一方です。鈍感な人はみんなから嫌われていますので、どのみち周囲に干されて孤立します。
☆ポイント
借りてからの時間が経つほど、相手はこちらが本を読んでいることを期待します。
「なるべく早く返すこと 」がポイントです。できれば翌日、少なくても3~4日の間には返しましょう。
借りてから長期間経っている場合(しかも読めていない)
読めていないまま長期間借りている場合は、しっかり謝罪してから今すぐ返します。たとえ読めていなかったとしてもです。
長期間借りている場合、相手はすでにこちらが読んだかどうかはどうでも良くなっています。内心では、「さっさと返せよ…」と思っています。
相手からすれば、こちらに対して「早く返してよ」とも言いにくいです。ですので、何よりもまず、こちらから返す行動を取ることが重要です。
謝罪は主に2つのことに対して行います。
- 長期間借りていたこと に対する謝罪
- 実は読めていなかったこと に対する謝罪
必ずこのどちらもしっかりやりましょう。たとえ嫌々貸されてしまったものであったとしても、他人のものを長期間返さずに所有していたという事実には変わりありません。
少々腑に落ちないかもしれませんが、言い訳せずにしっかり謝るようにしましょう。その方が、あなた自身のためにもなります。誠実に謝れば、相手もちゃんと分かってくれます。
一番マズいのは、まだ読めていないからといって ズルズル持ったままでいること です。たとえ読めていなくても、とりあえず返す、ということが大事です。
読めていなくてもさっさと返せば人間関係に亀裂は入りません。逆に、「借りたままいつまでも持っている」と確実に関係は悪くなります。
「読み終わったけど長期間かかってから返す」より「読まずに早く返す」の方が相手から好感を持たれます。
私も昔は「まだ読めていないから返せない…感想とか聞かれたら答えられない…」と思っていつまでも返さずに持ったままでいたことがありましたが、相手からはとても嫌われました。すれ違ったときに睨みつけられることもありました。
読まずに返ったきたと分かれば、相手はそれ以降あなたに無理矢理本を貸そうとすることは無くなります。少なくても貸される頻度は確実に減ります。
いつか読もうと思って相手の本をぐずぐず自分で持っているくらいなら、たとえ読めていなくてもさっさと返してあげたほうが良いです。その方がお互いのためになります。
本を貸されない人になる方法
本好きアピールはしない
本が好きな人は、「読書が趣味です!」と思わず言いたくなってしまうことでしょう。
ただ、それを公言することによって、それを聞きつけたオタクさんたちがドッと群がってきます。
結果として、あなたが本当に読みたい本が読めなくなったり、他にやりたかったことができなくなったりします。
ですので、本当に本が好きな人ほど、他人に邪魔されないように、本好きを隠しておくことをおすすめします。
趣味はコッソリやるに限ります。
もし「趣味は読書」と公言するのであれば、「本は好きだけど人にすすめられた本は読まない。自分が気になった本だけを読む」ということをあらかじめ伝えておいた方がいいです。
どちらにせよ、私の経験上、本好きアピールはしない方が楽です。相手に自由を奪われかねない状況を作らないように気を付けましょう。
あなたの印象はあなた自身で作ることができます。
読書が苦手なら本の話はしないようにする
人間とは面白いもので、自分のコンプレックスについてはよく語ります。
学歴にコンプレックスのある人ほど学歴の話題で熱くなり、恋愛経験に乏しい人ほど恋愛を熱く語ります。
コミュニケーション能力に乏しい人ほど「リーダーシップがあります!」と言い、読書が苦手な人ほど「読書が趣味です!」と言います。
読書が苦手なら、わざわざ「読書が趣味です!」と言ってコンプレックスを覆い隠そうとしなくても、素直に「読書は苦手です」と口に出せば済む話です。
そうすれば、相手はあなたに無理矢理本を貸してくることは無くなります。たとえ本を貸されて読めずに返したとしても、あらかじめ「苦手」と公言していれば、相手は納得します。
間違っても、「面白い本があったら是非紹介してくださいね!」などと言ってはいけません。それはあなた自身を苦しめる悪魔の言葉です。
趣味が何もないために「趣味は読書です」と言っている人があまりにも多い気がします。「趣味は読書です」と発言することの重みを知りましょう。
本当に読書が好きな人たちは、1日に50冊以上の本を読んでいたりします。私の周りにも異常に読むスピードが速い人たちがいます。
その人たちを見てきて思ったのは、月に数冊読む程度で「趣味が読書」などと公言するのは、あまりにも危ういということです。
「趣味は読書」と発言する際は、細心の注意をはらいましょう。
好きでもない人にはそもそも関心を寄せない
人は、自分に興味を寄せてくれた人を好きになる という性質があります。
つまり、あなたが相手に興味のある素振りを見せると、相手はあなたのことが気になってしまうというわけです。
ですので、あまり関わりたくない人であれば、あえて関心がないように振る舞うことが大事です。
相手が本を読んでいるときに、「○○さん、何の本を読んでいるのですか?」と興味津々で聞くのはやめておきましょう。
コツは関心を寄せすぎないこと。下手に関心を寄せれば、相手はあなたのことを良い話し相手だと勘違いします。
面倒な人に好かれて付きまとわれるのが一番面倒。
本を貸してくる人の心理
そもそも、本を貸してくる人は、なぜ本を貸したがるのでしょうか?これにはいくつかの心理的な要因が関わっています。
単純にあなたのためを思ってすすめてくれる場合もありますが、それ以外の状況についても知っておくとためになるでしょう。
自分が好きなことを自分以外にも知ってほしいという欲求
自分の好きなものを他の人にも知ってほしい!というパターンです。要するに価値観の押し付けに当たるものです。
オタク気質な人であったり、その作品(本)の熱烈なファンであることが多いです。
とても熱心にすすめてくれるので、こちらとしても「傷付けてはいけない…」という気分になってしまい、妙に断りにくいのが特徴。
純粋でピュアな精神を持っている人も多いです。こういう人に対しては、一番始めにキッパリ断ることが大事です。
「最初に興味を示しておいて後からやっぱりいいや」となるくらいなら、「最初から借りるつもりは無い」という態度を示しておいた方がいいです。
ちなみにこのパターンの場合、相手はあなたのことをかなり気に入っています。
お節介を焼くことで自分の心を安心させたい
「この本を読んでおきなさい!絶対にあなたのためになるわよ!」というパターン。本をすすめることで、不安定な自分の精神を安定させたい というものです。
このタイプは、「あなたのためなの!」が口ぐせです。「あなたのため」と言いながら、実は自分が安心したいだけなのです。
あなたの面倒を見ることによって、「私は手助けをして役にたっている!」という安心感も得られるというわけです。
結婚を急かす母親の心理に似ており、このパターンは女性に多く見られます。
これは単に、結婚する我が子を見て自分が安心したいだけです。
相手を支配したいという欲求
相手の「時間」や「精神」を縛ることによって、支配したいという欲求を満たそうとするパターン。特に男性にこの傾向が強いです。
社会的地位が低い人に多く見られ、自分が周りから認められていないというコンプレックスを解消する捌け口として、「他人を束縛する」という行動を取ろうとします。
このタイプの人は、意外と拒否されることを怖がっている人が多いので、変に刺激せずに穏便に断ることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
最後に、「上手な断り方」と「やめておいた方がいい断り方」をまとめておきます。
上手な断り方
- 「目が疲れている」と言う
- 一旦借りて数ページ読んで「難しかった」と言ってすぐに返す
- 「興味がない」「読む気分じゃない」「別にいい」とハッキリ伝える
など
やめておいた方がいい断り方
- 「資格試験の勉強で忙しい」
→ 受からなかったとき面倒、ゴロゴロできない - 「借りるのは悪いから遠慮しとく」
→ そんなの気にしなくていいよ~と言われる - 「他の本を読んでいる」
→ うへへ~何の本?と寄ってこられる
など
断るときのコツですが、適当に思い浮かんだ言葉を使うのではなく、
- この言葉を言ったら相手はどう切り返す?
- どういう話の展開になる?
- 自分はどういう制約を受けてしまう?
などを先読みしながら考えると上手くいきます。
本を貸されて困っている人、キッパリ断れない人、一度でいいので勇気を持って断ってみてはどうでしょうか。
私は、上手に断れるようになってから日々スッキリした人生を送っています。
一応念のために伝えておきますが、基本的に本を読む人には勉強熱心で人柄の良い人が多いです。
問題なのは、「自分の都合で本を無理矢理貸してくる人」です。「本を読んでいる人」や「本をすすめてくれる人」が悪というわけではありません。
本を読むこと自体は、やはりとても勉強になります。
ですから、本を貸されてうんざりしている人も、本を嫌いにはならないで下さいね。あなた自身が選んだ本を楽しむのであれば、それはとても有意義なことです。