プレゼンの失敗は恥ずかしい!緊張する人もコレを抑えれば大丈夫ッ!
2017/08/31
あなたは、プレゼンやスピーチ、発表会など、人前で話す場でこんな失敗を経験したことはありませんか?
- いきなり頭が真っ白になって話す内容を忘れてしまった!
- パワーポイントが思ったように動作しなくてあたふたしてしまった!
- シャツが飛び出ていたりネクタイが曲がっていたりして終了後に気付いた!
- 質疑応答に答えられなくてオドオド…
何を隠そう、私自身もこういった経験は何度もしてきたので気持ちは痛いほどよく分かります。
私の過去の恥ずかしい失敗…
学生時代に全校生徒を前にした発表会で、話す内容を忘れ、だだっ広い体育館が シーーン となってしまったことがあります。
このときは、顔から火が出そうなほど恥ずかしかったですね…。しかも、そのときはグループ発表だったので、私がしゃべる内容は1分ほどだったにも関わらずです(このときどうやって乗り切ったのかは後ほどお話します)。
他にも、新入社員の頃、会社の研修の報告会の際に、課長や部長を前にしてかなり緊張して力みすぎていたようで、後で先輩から「緊張してたのか?笑」と笑われたりもしました。
このように、恥ずかしくて苦い経験を色々重ねてきましたが、改善のために勉強や練習をしてきたおかげで、「君のプレゼンは面白い」と言われるくらいには成長しました。
この記事では、そんな私の体験を元に、プレゼンの失敗事例集と対策について紹介します。
スポンサーリンク失敗事例集と対策
話す内容が頭から消えて慌てふためく
よくある失敗例です。多くの聴衆を前にして頭が真っ白になってしまい、「あれ、何を話すのだっけ?」となってしまいます。
間が空くほど気まずい空気が流れ、余計に焦って混乱してしまいます。
対策1. とにかく練習が大事
大抵の場合、練習不足が緊張を生み出します。次に話す言葉が自然と口から出てくるようになるまで、ひたすら練習あるのみです。
練習を重ねるほど、「あれだけ練習したのだから大丈夫だ」という自信が付き、緊張を感じにくくなります。
■タイマーを使う
具体的には、タイマーで計測して、5分なら5分、10分なら10分でぴったり終われるくらいになるまで何度も繰り返します。
私は、1分間のスピーチをやれと言われたときも、1分ちょうどで終われるようになるまで、徹底的に準備をします。
練習は、心の中でやるだけでも効果がありますが、実際に声に出した方がより効果的です。
■カメラで自分の姿を確かめる
できれば、カメラなどで自分の姿を撮影しながらやってみましょう。
普段から自分の姿を客観的に見ていると、「相手から変に見られていないだろうか?」という不安を感じにくくなります。
■マイクを使う
私の経験上、マイクを使った練習も絶対にやっておいた方がいいです。
いざ本番になると、スピーカーから聞こえてくる自分の声に違和感を感じて、今自分が何を話しているのか分からなくなってしまうからです。
こういった状況にも慣れておいた方が良いです。
■友人や先輩に見てもらう
その他、友人や目上の人などに、練習に立ち会ってもらうのもおすすめです。改善したほうが良い点などを教えてもらえますし、何より人の目に慣れることができます。
「バッチリだよ!」と言われると、自信を持ってプレゼンに臨むことができます。私も、大事なプレゼンの前には、本番前に必ず第三者に見てもらうように心がけています。
プレゼンの達人と言われたあのスティーブ・ジョブズも、猛烈な練習魔であったと聞きます。プロですら準備を徹底しているのですから、素人であれば尚更です。
徹底的に準備をすれば、ある瞬間から緊張が吹き飛びます。むしろ、「練習を重ねた私の完璧なプレゼンをもっと見てくれ!」と、自己顕示欲すら湧いてきます。
対策2. ポケットにメモを入れておく
冒頭で話した通り、私も本番で頭が真っ白になった経験があるのですが、ある対策をしていたおかげで乗り切ることができました。
それは、「ポケットの中にメモを入れておく」ということです。
話す内容を忘れた私は、目の前が見えなくなり、心拍数もどんどん上がり、顔が赤くなっていくのを感じました。頭が空っぽであたふたしていた私は、とっさにポケットに手を伸ばしてメモを確認し、なんとか話す内容を思い出しました。
こうやって私は窮地を脱したのです。このメモを持っていなかったら、もうどうすることもできませんでしたね。
もし思い出すことができなければ、「ごめんなさい。話す内容を忘れてしまいました^^;」となって会場は爆笑の渦に包まれていたことでしょう。
さすがにこの失敗があってからは、準備を欠かすことは無くなりましたが、いくら練習していても、多くの聴衆を前にすると、急に頭の中が飛んでしまうことはあるものです。
不安な方は、お守り代わりに話す内容のメモを持っておくと良いでしょう。手の甲の辺りに小さくマジックで書いておくのもいいかもしれませんね。
極度のあがり症の方におすすめの方法です。
対策3. パワーポイントを見れば思い出せるようにしておく
どうしても不安であれば、パワーポイントの情報量を多めにしておいて、そのまま読めばプレゼンができる状態にしておきましょう。
学生の頃、忙しくて発表の練習をする時間の無い教授たちは、よくこの方法を使っていました。
本来は、プレゼン用のパワーポイントなどに箇条書きでダラダラ文章を書くのはあまりよろしくありません。ですので、できれば大事な「単語」や「数字」などに絞って書いておく程度にしておくのが良いでしょう。
文章をダラダラ書かなくても、「スクリーンを見れば話す内容を思い出せる」ようにしておけば安心です。
対策4. 文章を丸暗記して話そうとしないようにする
話す内容を文章で丸暗記するのではなく、理解して覚えるのが大事です。
話す内容をしっかり理解しておけば、多少言い回しが違ったとしても相手に意味は通じます。
遅刻して大恥をかく
私は幸いにもやったことがありませんが、以前見かけたことのある失敗パターンです。
遅刻した人は、謝罪からスタートすることになるので、どうしても自信を持ってプレゼンできなくなります。「遅刻してしまった」という負い目を感じたまま進行することになるわけです。
しかも、遅刻した人の言葉には説得力がなくなってしまうので、せっかく頑張って用意したプレゼンも台無しです。
相手にも迷惑をかけてしまいますし、自分の信用も失ってしまいます。ですから、「時間に遅れない」というのは非常に大事なことなのです。
対策
私は寝坊しないように目覚まし時計を必ず2つセットしています。電池が切れたり、音が鳴らなったりといったリスクを限りなく抑えることができます。
スケジュールを目の付くところに置いておくなどの対策も有効です。
パワーポイントが意図しない動作をして混乱する
これもよくある失敗例です。
ソフトのバージョンの違いなどによって、プレゼン資料が動かなかったり意図した表示にならなかったりして、「あれっ!?」と慌ててしまいます。
具体的には、以下のようなものが挙げられます。
- アニメーションをふんだんに使っていたのに動かなかった
- 動画が再生されなかった
- 表やグラフなどがズレて表示された
他にも、「無線による遠隔操作ができない」など、機器によるトラブルも割りと起こります。
対策
できれば、プレゼン本番で実際に使用するパソコンを使って動作チェックをしておきたいです。前日にやっておいたり、早めに到着して準備したりしましょう。
以下のように、プレゼン資料を作る段階でできる対策もあります。
- アニメーションを多用せずにシンプルに作る
- 表やグラフなどは画像形式にしておく
どのバージョンでも動くよう、なるべく環境に依存しないような作り方にしておくのがコツです。他にも、あらかじめプレゼン資料を印刷して配っておくなどの対策もできます。
プレゼン資料だけでなく、マイクなどの機器がちゃんと使えるかどうかなども確認しておきましょう。万が一、本番で問題が起こってしまっても、慌てずに落ち着いて対処すれば大丈夫です。
相手に内容が伝わっていない
これは、私が今まで数多く見てきたプレゼンの中で、特に致命的だと思ったことです。具体的には以下のようなことが挙げられます。
- 文字や図が小さすぎて書いてあることが読めない
- カタカナや難しい専門用語のオンパレードで聴衆が理解できていない
- どうでもいい事をグダグダお披露目して結局何が言いたいのかよく分からない
プレゼンした本人はご満悦といった表情でしたが、正直内容は全く頭に入ってきませんでした。こういうパターンも失敗と言えるでしょう。
やはり、プレゼンは「娯楽」でもあるので、できれば見ている人を楽しませてあげたいです(楽しませるといっても、笑いを取るという意味ではありません)。
「面白いなあ」「役に立つなあ」と思って見てもらった方が、聴衆は退屈しません。
対策
自分自身では気付きにくい失敗なので、自分の発表がどうであったのか、第三者からフィードバックをもらうのが確実です。
専門家を相手にする場合と、素人を相手にする場合とで、使う言葉を意識的に変えるのも大事です。
相手がその分野について詳しく知らないのであれば、平易な言葉を使ってあげましょう。大抵の場合、難しい言葉を使わなくても、内容をしっかり伝えることができます。
「難しい言葉を使わなければ無知だと思われるのでは?」という不安があるかもしれませんが、実はそれは違います。
本当に頭の良い人ほど、「簡易で分かりやすい言葉を使って説明できる人」を頭の良い人物だと認めます。
聴衆が期待する内容と合致していない
これも気を付けたい失敗パターンです。例えば、自社製品を顧客にプレゼンするときに、相手が求めていないものをどれだけ頑張って伝えても意味がありません。
たとえプレゼンが素晴らしかったとしても、相手が求めているものとマッチしていなければ、プレゼン自体に意味が無いことになってしまいます。
対策
相手が何を求めているのかを、事前にできる限り調査しましょう。
プレゼンは与えられた貴重な機会と捉え、相手の立場になって内容を考えたいです。
スポンサーリンクプレゼンで意識しておきたい大切なこと
相手はあなたの話を聞きたい
聴衆は、あなたが多少言葉に詰まったり、話す内容を忘れたり、機材トラブルなどがあったりしても、それほど気に留めたりはしません。
それよりも、相手はあなたのプレゼン内容がどのようなものであるかに興味があります。多少失敗したとしても、内容や熱意が伝わればOKなのです。
世の中には、生放送の歌番組で何千万人が見ている中でヘマをやらかしてしまった人たちもいます。それでも彼らはすぐさま立ち直って笑顔で続きを歌っています。
誰しも失敗するのは当たり前で、大事なのはその失敗をどう活かすかです。
「失敗したらどうしよう…」と深刻に考えるよりも、「失敗しても大したことにはならない」と気楽に考えた方が、むしろ心が落ち着いて緊張せずに本番を向かえられます。
大企業の社長だって失敗する
企業の製品発表会などを見ていても、本番中にトラブルが起きる光景はよく見かけます。全世界に中継されている大事なプレゼンでも起こることです。
超エリートの大企業の社長たちですら、大事な場でそうした失敗を引き起こしてしまうのですから、失敗なんていつどこでも起こり得る程度のものだということです。
「失敗したり緊張したりするのは自分だけではない」と思えばどうということはありません。
失敗すればむしろ応援される
例えば、後輩がプレゼンに失敗したとして、あなたはそれを責めたりするでしょうか?おそらく、相手の気持ちになって少し同情してしまうと思います。
それは他の人たちも同じです。たとえ失敗しても、誠実さがちゃんと伝われば、むしろ「頑張れ!」と応援してくれることでしょう。
完璧でなくてもいい
上にも少し書きましたが、プレゼンでは一字一句を完璧に覚えて話す必要はありません。
話す内容を理解していれば、たとえ言い回しが違ったとしても相手に意味を伝えることができます。
準備不足が緊張を引き起こす
緊張は準備不足が引き起こします。本来の自分よりもよく見せようと思ったときに、その差が「緊張」となって表れるのです。
逆に、圧倒的に準備しておけば、ほんの少しの力で本番を迎えることができるので、緊張は無くなり「余裕」が生まれます。いつもと同じようにやればいいだけだからです。
資料を一切見ず、空で言えるくらいにしておけば安心です。
緊張は楽しむことができる
一方、どれだけ練習しても緊張するときはします。あのイチロー選手ですら「緊張はする」と言っています。
そういったときは、むしろ緊張を楽しみましょう。大学時代の先生から教えてもらったことですが、緊張したときはあえて「緊張キタキター!」という感じで受け入れたらいいとのことです。
私もその考え方を知ってからは、「むしろ緊張は良いことなのではないか?」「緊張なんて日常生活では滅多にないのだから貴重なのではないか?」と気楽に考えられるようになりました。
結果として、不思議なことになぜか緊張しにくくなったのです。
練習すれば誰でも上達できる
プレゼンやスピーチは、練習すれば誰でもそれなりに上達します。才能が関係あるのは、プロ中のプロの世界のみです。つまり上位0.01%の実力に入りたい場合のみ。
人を納得させる程度のプレゼンであれば、最低限の知識があれば可能です。「自分には才能が無いから…」と苦手意識を持たなくても大丈夫です。
それどころか、苦手だと思っていたことがやってみたら意外と楽しくて、実は得意分野だったということはよくあることです。
では、次の項目ではどうやって勉強すればいいのかについて簡単に触れておきましょう。
スポンサーリンクプレゼンの勉強方法
動画で基礎を学ぶ
プレゼンのプロが教える動画などを見て勉強してみましょう。
以下は、Photoshop(フォトショップ)などで有名なAdobeの公式サイトが公開している「効果的なプレゼンテーションとは」という動画です。
■ベストセラー『プレゼンテーションzen』の著者、ガー・レイノルズ氏によるプレゼン解説動画
この動画では「プレゼンのコツ」も学べますが、この動画自体がプレゼンの勉強になります。
動画解説
1. まず導入部分で、「プレゼンテーションのイメージは?」と尋ねて注意を向けさせる
2. 「眠たくなるほど退屈なプレゼンばかりですよね」と語り、聞き手に共感する(聞き手は共感してくれない人の話は聞こうとしないため)
3. 「これからはプレゼンの時代です」と言って、「プレゼンを勉強しないと時代に取り残される!」という焦燥感をいだかせ、聞き手に真剣に聞いてもらえるような受け入れ体制を作る
4. 本題に入る。ポイントを3つに絞って簡潔に説明する
ポイント:日本人を相手にしたプレゼンなので、「禅(ゼン)」や「改善(カイゼン)」という日本語を登場させて褒めちぎり、聞き手の自尊心をくすぐっています。
テレビや動画サイトで上手いプレゼンを沢山見る
映画の試写会、企業の製品説明会など、テレビやインターネットを使って優れたプレゼンをいくらでも見ることができます。
「家電」「スマートフォン」「車」「ゲーム機」など、好きなものがあれば、それを手がけている企業の製品発表会などの様子を見てみましょう。
他にも、ニュースやドキュメンタリーなども「伝える技術」を学ぶのにはうってつけです。プロが作るものからは多くのことを学べます。
セミナーに参加する
プレゼンを学ぶセミナーに参加しても構いませんが、たとえどんなジャンルのセミナーだったとしても学べることはあります。
例えば、料理セミナーに参加したとしても、その講師から「伝える技術」を学ぶことはできます。
「セミナーの内容」を学ぶだけでなく、「セミナーの進め方、運営、講師の話し方」なども学ぶつもりで参加したいです。
DVDで学ぶ
TSUTAYAに行くと、DVDレンタルの場所に「TSUTAYAビジネスカレッジ」というコーナーがあります。
これは、セミナーのプロが講演をしている様子を収めたものです。1つ100円ほどで借りられるため、費用対効果が高くておすすめです。
私も以前はよくこれで勉強していました(今は近所に置いてあるものは大体見てしまったので使っていません)。
講師は沢山いますが、中でも一番おすすめなのは、『面接の達人』というベストセラー本を書かれた有名コンサルタントの中谷彰宏さんのDVDです。
話し方を学ぶのにもいいのですが、内容自体が面白いので見ていて飽きません。
中谷さんは、900冊以上の本を執筆した実績を持つ凄腕のコンサルタントなのですが、セミナーの実力もトップクラスで、彼の話を聞くために全国から大勢の人が集まるのです。
テレビなどにも出演されているので、ビジネス系のことに興味が無い方でも見覚えのある方は多いのではないでしょうか。
テレビショッピングを見る
これもプレゼンの良い勉強になります。
テレビショッピングは、「人の心を動かす技術」の集大成とも言えるようなものなので、これを見て学ばない手はありません。
本で学ぶ
プレゼンに関する本は沢山出版されていますので、手っ取り早く学びたければここから学びましょう。高々1000円程度でその道のプロから学べるのですから安いものです。
「本」で技術や理論を学び、実際の「セミナー」を見て落とし込む、といったように両輪で攻めると理解度が深まります。
もちろん、成長するためには情報をインプットするだけでは駄目で、自分自身が練習する必要があります。
また、一見プレゼンに関係無さそうな漫画や小説といった本も、伝える技術を結集させて作られたものなので勉強になります。
どんなことからも学べるという意識を持っていると、些細なことからも気付きが得られます。
まとめ
プレゼン前は緊張するかもしれませんが、そこを乗り越えたら、「やりきったー!」という晴れ晴れとした気分になれます。
何事も勉強だと思って割り切り、緊張を楽しんでみてはいかがでしょうか。人前で話す経験を重ねるうちに、人としても大きく成長していくことでしょう。
逃げ出したくなる気持ちもよく分かりますが、そこを乗り越えると見えてくる世界もあるので、挑戦してみて下さい。
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